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【井深大 自由闊達にして愉快なる―私の履歴書】レポート

【井深大 自由闊達にして愉快なる―私の履歴書】
井深 大 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4532196558/

○この本をひと言でまとめると。

 ソニー創業者の井深大氏の人生とその中での取り組みについて書かれた本

○興味深かった点

・小学校、中学校、高校などの友人関係や就職した企業などでの人脈が後々まで活きていることが描かれていて、ソニー創業前から人付き合いを大事にしている人だったということがわかりました。

・電熱線に紙でカバーした商品を、「熱する」から「ネッスル」という名前を付けた企業で販売していたという話は、ぎりぎりの中で遣り繰りしていた感がよく伝わってくるなと思いました。

・第1部の本人による人生語りと第2部の日経新聞社の編集委員による記載で生き方に不整合がなくて、首尾一貫して自分のポリシーに従って生きてきた人なのだなと思いました。

・大企業になったソニーに警鐘を鳴らし続けてきたことがよく伝わってきましたし、その警鐘に従わなかったために今のソニーの凋落があるのかなとも思いました。企業規模が大きくなることによる組織の慣性との戦いが困難であることがよく伝わってきました。

・最新鋭の研究を続ける「MITメディアラボ」では専門に拘らない、議論するより先に作ってみる、リスクのない研究の申請は却下する等の文化があるそうですが、井深氏の考えもそれに近いなと思いました。

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