
【物語 チベットの歴史 天空の仏教国の1400年】
石濱 裕美子 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4121027485/
○この本を一言で表すと?
意外と血生臭いチベットの通史の本
○よかったところ、気になったところ
・モンゴルと関係する話が意外と多くて驚きでした。
・チベット仏教がかなり血生臭い、ダライ・ラマも含めて暗殺したりされたり、侵略したり、というのも意外でした。
・チンギス・ハンがチベット仏教を含めた宗教全体に対して寛容だったこと、フビライがチベット仏教を国教のように保護し、自身も灌頂を受けていたこと、フビライがチベット仏教の高僧パクパに文字を作らせ、そのパクパ文字が今でもモンゴルで使われていることなど、かなり当時のチベット仏教の影響は大きかったのだなと思いました。
・清の時代でもチベット仏教の影響は大きく、有名な乾隆帝が全力でチベット仏教の興隆に努めたこと、高僧が乾隆帝をチンギス・ハンの転生先だと認めたことなども興味深かったです。
・モンゴルも女真族も、もともとはっきりとした宗教を持っておらず、国家としての根本として政教一致政策の一環としてチベット仏教を受けいれたのかなと思いました。