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【日本病】レポート

【日本病 なぜ給料と物価は安いままなのか】
永濱 利廣 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4065283981/

○この本を一言で表すと?

 金融系アナリストによる平易な日本経済分析の本

○よかったところ、気になったところ

・「低所得」「低物価」「低金利」「低成長」の4要因を「日本病」として各要因を掘り下げる構成になっていました。

・ところどころにアベノミクス礼賛と民主党政策批判が入っていました。著者のポジションがわかりやすいなと思いました。
一方で、岸田政権がアベノミクスから変更しようとしている内容については不安視していて、主張が一貫しているなと思いました。

・「スクリューフレーション」という言葉を初めて知りました。
「スタグフレーション」と似たような意味かと思ったら大きく異なっていて、景気に関係なく中低所得層が締め付けられている状態だそうで、日本も「スクリューフレーション」に該当するのかと思いまいしたが、日本は高所得層も含めて全体が締め付けられているので該当しないそうです。

・日々のニュースや日常から感じる感覚とこの本で書かれている記載に結構な乖離があり、それが短期・長期の視点の違いによるものなのか、ミクロ・マクロの視点の違いによるものなのか、触れている情報の差異なのか、興味深いなと思いました。

○つっこみどころ

・並列で挙げられている項目、連続的に並べられている項目に違和感のあったところが結構ありました。

・相関関係と因果関係を混同しているのでは、と感じるところが全体的に多かったように思いました。

・論理や因果関係が飛躍しているように感じるところが結構ありました。
平易に説明しようとした弊害でしょうか。

・実体経済についてはほとんど触れずに、財政政策・金融政策さえこの本で提案するようにすれば「日本病」が改善されるというのは、楽観的で一面的すぎるように思えました。

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