
【教育は遺伝に勝てるか?】
安藤 寿康 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4022952164/
○この本を一言で表すと?
近著より更に主観的になった遺伝学の本
○よかったところ、気になったところ
・「能力はどのように遺伝するのか」の1ヶ月後に同じ著者によって出版された本で、ある意味内容的にはセットかなと思える本でした。
・タイトルの問に対して「勝てない」というのが結論だそうです。
ただ、遺伝が表現されるだけの背景・環境は必要となるので、最低限の教育の有無は重要だそうです。
○つっこみどころ
・ライフストーリー分析という個別事例に当たる手法に著者が感銘を受け、行動遺伝学もその手法が大事だとして双子の事例が紹介されていましたが、恣意的過ぎて研究としてはどうかと思えました。
・「能力はどのように遺伝するのか」より主観的な記述が多く、その記述はいまいちなように思えました。
映画や歌詞などで著者が共感した内容について紹介しているところなどはよりいまいちでした。
・最後の章で「自分は子育ての経験がない」と告白しているところが印象的でした。
だから客観的に述べられるということを言いたいのかもしれませんが、理想論的な教育についての考察などのいまいちさはそこが原因かなとも思えました。