【戦後民主主義 現代日本を創った思想と文化】
山本 昭宏 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4121026276/
○この本を一言で表すと?
日本の「戦後民主主義」の特徴とイメージの変遷を綴った本
○よかったところ、気になったところ
・日本の「戦後民主主義」を戦後から現代まで時系列で追っていった本でした。
「戦後民主主義」に関わるニュースだけでなく、時代ごとの小説や映画やアニメなどのサブカルチャーにも触れてその次代の雰囲気を伝えるように努めている構成が印象的でした。
・「戦後民主主義」という言葉自体の位置づけや意味も時代ごとに変遷があり、また「民主主義」とは異なる用語として、様々な文脈で使われた言葉なのだなと思いました。
・「戦後民主主義」はまず戦争体験と結びついた平和主義として、第二に社会運動と地方議会を重視する直接民主主義への志向性として、第三に「法の下の平等」だけではない経済や教育も含めた平等主義として、戦後の数年以外のほとんどの期間で否定の対象として話題にのぼったそうです。