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【サーバントリーダーシップ】レポート

【サーバントリーダーシップ】
ロバート・K・グリーンリーフ (著), ラリー・C・スピアーズ (編集), 金井壽宏 (監修), 金井真弓 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/4862760406/

○この本を一言で表すと?

 サーバントリーダーシップだけではないグリーンリーフ氏の雑記集

○よかった点・考えた点

・前から言葉だけはいろいろな本で書かれていた「サーバントリーダーシップ」の本を読了できたことで達成感がありました。

・「奉仕」と「リーダーシップ」という一見相反していそうな属性を同時に実践するという考え方は、現在では当たり前なリーダーシップの考え方の一つだと思いますが、その原典に触れることができてよかったです。
ヒューレット・パッカードの逆ピラミッドの組織図でCEOが一番下で支えている図を思い出しましたが、ヒューレット・パッカードのその考え方も「サーバントリーダーシップ」からきているのかなと思いました。

○つっこみどころ

・グリーンリーフ氏の文章力がないのか、翻訳者が日本語をうまく書けない人なのかわかりませんが、句点どころか読点レベルでぶつ切りになっている文章で、これまで読んできた翻訳書の中で最もひどい文章でした。
編集者も監訳者も全く目を通していないのでしょうか。

・「AによってBである。CによってDである。よってEである。」というような文章でEがA、B、C、Dと因果関係がみられない、というところが多々ありました。

・「トラスティ」という見慣れない立場が書かれていますが、要は経営権を持たない理事や取締役のことで、第二章や第三章は当たり前のコーポレートガバナンス論の初歩をわざと小難しく書いているだけのように思いました。
その上、経営権をもたないトラスティでCEO(最高経営責任者)を任命するといったような支離滅裂な文章がみられました。

・第1章の「リーダーとしてのサーバント」は先に小冊子として出版されていたらしいですが、「第1章だけでよかったのでは?」と思える内容でした。
「前書きに代えて」を書いているスティーブン・コヴィー氏も、「終わりに」を書いているピーター・センゲ氏も、第1章に書いている「サーバントリーダーシップ」という考え方以外には全く触れておらず、第2章から第11章はないものとして扱っているようでしたし、監訳者の解説でも申し訳程度に第1章のことに触れている程度でした。

・本の値段、文章量、読むためにかけた時間と読んで得られた内容を比較すると最低のパフォーマンスを誇る本だと思います。

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