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【インド・ウェイ 飛躍の経営】レポート

【インド・ウェイ 飛躍の経営】
ジテンドラ・シン (著), ピーター・カペッリ (著), ハビール・シン (著), マイケル・ユシーム (著),
太田正孝 (監修), 早稲田大学 アジア・サービス・ビジネス研究所 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/4862761194/

・「トヨタ・ウェイ」「HPウェイ」のように「インド・ウェイ」を導き出していて面白かったです。(「従業員とのホリスティック・エンゲージメント」「ジュガード(即興力・適応力)の精神」「創造的な価値提案」「高遠な使命と目的」)

・「インド・ウェイ」は、株主主義ではなくステークホルダー主義とのことですが、財閥系の企業や現在の企業のトップの社会貢献意識に依存しているのであって、環境が変わっても通用するかどうかわからないなとも思いました。また、要素から学ぶことはあり、適応できることもありますが、トータルとして導入して通用するのはインドと類似した環境でないと難しいのでは?とも思いました。

・インドは離職率が高いので企業の従業員の扱いが悪いのだろうと思っていましたが、インドで成功している企業では「人材のマネジメントと開発」や「組織文化のマネジメント」が重要視され、先進国に比べて相対的に人事部門の重要性が高く、CEOが人事部門責任者から出ることも多いと知って驚きました。(P.70~)

・インドという不確実性の高い環境で経営していく以上、ジュガードの精神が必要であり、また鍛えられていくというのには納得です。(P.116~)

・バーティ・エアテルが下したリバース・アウトソーシングの意思決定がすごいと思いました。将来の顧客数と自社の将来のリソース不足を見据えて、周りの反対を押し切ってコア事業をIBMにアウトソーシングしたとか。(P.173~)コア・コンピタンスの本を書いたのもインド人ならそれに反する意思決定をするのもインド人だなと思いました。

・コグニザントの意思決定がすごいなと思いました。インドに本社を置きオフショア開発メインの他社と差別化を図り、本社をアメリカに移して上場して開発をインドという体制にして、10時間以上の時差による意思疎通の遅れを図るために、同じ業務をアメリカ寄りのマネジャーとインド寄りのマネジャーを両方置くことで解消するという解決。(P.181~)

・インド式のコーポレートガバナンスの考え方は面白いなと思いました。上場合意書の第49条に定められた独立非執行取締役の設置をむしろ外部の優秀な意見と経営のモニタリングに有効活用すること。ただ、性善説に基づいたガバナンスなので、インドの価値観が変わってきたときに有効に機能しない、一時的なものではないかとも思いました。(P.198~)

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