
【持統天皇 壬申の乱の「真の勝者」】
瀧浪 貞子 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4121025636/
○この本を一言で表すと?
かなり贔屓目の入った持統天皇推しの本
○よかったところ、気になったところ
・日本書紀の「始めより今に迄るまでに、天皇を佐けて天下を定めたまう。」という記述を最大限に解釈し、持統天皇が壬申の乱でも天武天皇の最大のパートナーとして活躍していたとしていました。
・壬申の乱で持統天皇が天武天皇と離れ、草壁皇子・大津皇子と70日余りを過ごす中で、大津皇子に劣る草壁皇子の器量に苦悩していて、それが後の大津皇子謀反に繋がったと考察されていました。
・天武天皇の死後の称制から文武天皇への譲位までに、31回御幸するというフットワークの軽い女帝だったそうです。
○つっこみどころ
・この著者の「光明皇后」も読んだことがあり、光明皇后へのリスペクトが過ぎるものの、なかなか勉強になったのですが、この本では持統天皇の持ち上げ方が過剰で、推測が持統天皇に寄り添い過ぎていて、ところどころで著者個人の感情まで書かれていました。
勉強になる点はあったものの、かなり割り引いて読む必要のある本でした。