
【日本アニメ史 手塚治虫、宮崎駿、庵野秀明、新海誠らの100年】
津堅 信之 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4121026942/
○この本を一言で表すと?
アニメーションの萌芽から最近の日本アニメまで触れた通史の本
○よかったところ、気になったところ
・年代別に章を設けて各年代のアニメに関する動きなどとともに、代表的なアニメの内容にまで触れていました。
著者の「新版 アニメーション学入門」は読んだことがありましたが、この本で「アニメーション」と「アニメ」を分けて定義しているように、前作ではアニメーションの技術などが中心で各アニメの内容にはそれほど踏み込まなかったのに対して、今回の課題本ではアニメの内容とその制作陣の話がメインの本でその違いが面白かったです。
・ディズニーの長編アニメ、特に「白雪姫」の衝撃が大きく、日本のアニメにかかわる人たちに大きな影響があったことが取り上げられていました。
それでも資本や技術の関係で、アメリカとは異なる形での日本アニメの発展の過程は興味深いなと思いました。
・手塚治虫が最初からアニメ放映まで視野に入れて活動していたこと、テレビ局への営業や売り込み、連続放映の体制の話などが興味深かったです。
当事者や反発したものなど、他者への影響も含めて間違いなく日本アニメのキーパーソンだなと思いました。
・再放送で見たアニメや、見ていないアニメなども含め、放映当初の話やその後の展開など、もともと知っていても知らなくても面白いトピックが盛り沢山でした。
○つっこみどころ
・「はじめに」で「・・・アニメに対する新しい視点や価値観を提供できるようなトピックを選び・・・」とあり、取捨選択がなされているのだと思いますが、藤子不二雄作品や子供向けの作品、長期的に放映が続く作品などにはあまり触れられておらず、若干偏りを感じました。